長崎のブランド鯵|鯵の産地

長崎県には、

・ごんあじ
・旬あじ (ときあじ)
・野母んあじ

3つのブランドアジがあり、それぞれの産地によって風味や特徴、おいしさが全く異なります。

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これら3つのブランドアジの産地と特徴についてまとめてみましたのでご紹介します。

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長崎市新三重漁協のブランドアジ「ごんあじ」

長崎県長崎市にある新三重漁協の「ごんあじ」は、脂のりの良い鯵として有名なブランドアジです。

ごんあじは、古くから漁業が盛んな五島列島付近で獲れるマアジであり、主な魚場は五島灘となっています。

五島灘に生息しているマアジは、小魚や小エビなどをたくさん食べて育つため、とってもマッチョなボディをしているのですが、この魚場で獲れるマアジ全てが「ごんあじ」となるわけではありません。

「ごんあじ」と名乗ることが許されているマアジは、体表が黄金色に輝いており、体重が250g以上の個体であり、それ以外は名乗ることができません。

しかも、鯵に限らず、全ての魚たちは漁獲される際に激しく暴れるため本来の肉質よりも劣化してしまいます。それを防ぐため、「ごんあじ」は必ずまき網漁で漁獲後、速やかに海上のいけすへと移され、1週間ほど餌を与えない「活かし込み」を行うことで、漁獲時のストレスが軽減され、体全体に脂がまわった霜降り状態となり、青魚独特の臭みが消え、キュッと引き締まった身を持つブランドアジへと生まれ変わるのです。

ごんあじの旬は5月から6月、10月から11月の年に2回ありますので、脂のりの良さを活かしてお刺身やお寿司、海鮮丼などで食べるのがオススメです。

旬あじ (ときあじ)

全国有数の鯵水揚げ高を誇る長崎県北部にある松浦市は、かつて炭鉱都市として栄えていたのですが、現在は閉山し、パッションフルーツやキンショウメロン、つばき油などの特産品で有名な町となっています。

なかでも、毎年4月から8月にかけて対馬海峡から五島灘海域を中心に日本遠洋旋網漁業協同組合の所属船団が漁獲を行っているマアジは「旬あじ (ときあじ)」と呼ばれており、長崎県を代表するブランドアジとして人気を集めています。

ただし、この地域で獲れるマアジが全て「旬あじ」となるわけではありません。

「旬あじ」と名乗れるのは、100g以上の大きなサイズのマアジだけであり、100g以下のマアジは名乗ることができません。

「旬あじ」は、必須アミノ酸がバランス良く含まれた低脂肪で良質なたんぱく質とEPAを豊富に含むブランドアジのため、生活習慣病の予防に効果を期待することができるヘルシーさが魅力となっています。

熟練の漁師さんによって1尾1尾丁寧に釣り上げている「旬あじ」は、身の締まり具合や鮮度、脂のり、全てにおいてパーフェクトな鯵ですので、長崎県松浦市を訪れたときは是非食べてみてはいかがでしょうか。

野母んあじ

「ごんあじ」と同じく、五島灘を魚場とするブランドアジなのですが、水揚げされた漁港が長崎市野母崎町であることから「野母んあじ」と呼ばれています。

野母崎樺島沖に生息している瀬付きアジ「野母んあじ」は、熟練の漁師さんが丁寧に1本釣りで釣り上げた後、一切手を触れずに船内のいけすへと放ち、活きの良い状態を維持したまま漁港へと運び、港のいけすで活かし続けるという高鮮度にこだわったブランドアジとなっています。

ただし、全てのマアジが「野母んあじ」となるわけではありません。全長26cm、体重300gから500gの一本釣りで漁獲されたビックサイズのマアジのみが「野母んあじ」と名乗ることができ、それ以外のマアジはこの名前を名乗ることができません。

「野母んあじ」は、“和の鉄人”と称される料理人・中村孝明さんも推薦している高級ブランドアジであり、コリコリとした食感とほどよい脂のりが堪らない絶品の鯵です。

毎年4月から6月、10月から12月の年に2回旬を迎える鯵ですので、お刺身や塩焼き、煮物などにしてお召し上がりください。

今回は日本一の鯵水揚げ量を誇る長崎県のブランドアジを3つご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

同じ長崎県を産地とするブランドアジだからどの鯵も似たり寄ったりの味がするのではないかと思っている方も多いと思いますが、産地が違えば味わいや食感、含まれる栄養成分も大きく変わってきますので、食べたときの感動も全く異なります

是非、長崎県を訪れたときは、「ごんあじ」「旬あじ」「野母んあじ」それぞれの産地へ足を運んで、食べ比べてみてはいかがでしょうか。

きっと、その味の違いに驚かれることでしょう。

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