スマの味や食べ方|愛媛で話題のスマ

2016年に誕生した愛媛県の新たなブランド「伊予の媛貴海(いよのひめたかみ)」は、愛媛育ちの「愛媛あかね牛」と“柑橘界の女王”と称される「愛媛Queenスプラッシュ」と共に愛媛三大ブランドとして、いま注目を集めています。

伊予の媛貴海とは、南半球の熱帯・亜熱帯海域を中心に広く分布しているスズキ目サバ科スマ属に属する「スマ」と呼ばれる大型の回遊魚のことです。

日本では西日本を中心にお刺身や塩焼きから揚げなどでよく食べられているのですが、マグロやカツオとは異なり日本近海での天然漁獲量が非常に少ないため、漁獲地以外の地域では滅多に出回らない「幻の魚」とされています。

ごく稀にマグロの大群の中に天然のスマが混ざっていることがあるのですが、獲れる量が少ないため、市場に出回ることはありません。

「スマは産地ならではの魚であり、マグロとは関係ない」と思った方も多いと思いますが、実はこのスマという魚、マグロよりも成長が早く脂がのると全身がトロのような味わいや食感となるため、「IUCNレッドリスト」の絶滅危惧へと引き上げられ、今後食べられなくなる恐れがあるクロマグロやミナミマグロに次ぐ重要な養殖魚種として注目を集めているのです。

愛媛県は2013年より水産研究センターと愛媛大学南予水産研究センターが共同で「愛育フィッシュ(愛媛県独自の養殖魚の名前)」の研究に取り組んでおり、2016年には商業ベースでの初出荷に向けた養殖実証実験が始まりました。

そして来る2017年5月9日、遂に全身トロのような滑らかな食感とマグロよりもサッパリとしたクセの無い味わいを持つ愛媛県の新たな高級ブランド魚「伊予の媛貴海」が2,000匹出荷されました。

今回は愛媛県産養殖スマ「伊予の媛貴海」が食べられるお店とお取り寄せ通販が可能かどうかをご紹介します。

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伊予の媛貴海が食べられるお店

愛媛県産養殖スマ「伊予の媛貴海」は、水温などの影響によってブランド基準である体重2.5kg以上、脂の成分25%以上を満たす個体が少なかったこともあり、しばらく出荷を延期していたのですが、4月以降水温が上昇したことでブランド規格を上回る個体が増え、2017年5月9日に取扱いを行う愛南町の愛南漁港深浦本所にて出荷式が行われました。

今後は1年を通して安定的に出荷するため、1週間に1度のペースで出荷することになっており、2017年度はおよそ2,000匹を出荷し、1万匹の稚魚たちを養殖して来年度の出荷に備える予定となっています。

ただ、伊予の媛貴海は本年度2,000尾のみの出荷となるため、週1度の愛南町の契約店への納品ならびに愛媛県が行う販促イベント以外での販売は無いとのことです。

そのため、全ての個人販売ならびに新規有償サンプルの注文に対応することが出来ていない状態となっており、愛媛県内ならびに愛媛県の販促イベント以外では食べることができません。

愛媛県内で伊予の媛貴海が食べれるお店は、

・市場食堂
・和食レストラン ゆらり内海
・黒潮海閤(くろしおかいこう)

など愛媛県愛南市内にある5つの契約店舗となっておりますので、愛媛県を訪れた際は愛南市に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

愛媛県産養殖スマはお取り寄せ通販可能?

「伊予の媛貴海を食べたくても、愛媛県まで遠過ぎて行くことができない」という方も多いと思いますが、残念ながら2017年度の伊予の媛貴海の出荷は2,000尾となっているため、現在お取り寄せ通販することはできません

ですが、2016年1月16日から試験販売を始めており、現在全国各地にスマを出荷している国内スマ出荷量第1位を誇る和歌山県ならば「海の三ツ星」と呼ばれる養殖ブランドスマをお取り寄せ通販することができます

また、鮮魚の産地直送通販「のん気な魚屋」では、室戸岬や土佐清水で稀に獲れる天然スマの販売を行っておりますので、この機会に養殖スマと天然スマを食べ比べてはどうでしょうか。
今回は愛媛県の高級ブランド魚「伊予の媛貴海」について詳しくご説明させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

スマは養殖も天然も食べ方は同じで、お刺身やたたき、漬け、から揚げ、煮物、ムニエルなどにして頂くのが定番となっています。

ですが、スマは鮮度が落ちるのが速いので、お刺身で食べることができるのは水揚げされた当日またはその翌日までの短い期間となっています

スマに興味を持たれた方は、この機会に愛媛県へ足を運んだり、和歌山県や兵庫県などのスマを取り扱っている通販ショップにてお取り寄せ注文してみてはいかがでしょうか。

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