大分県の「関アジ」や宮崎県の「北浦灘アジ」は、たいへん有名な地付きアジブランドとして知られていますが、他にも日本有数の鯵の産地として有名な長崎県や島根県、愛媛県などでも地付きアジのブランド化が行われており、「関アジ」や「北浦灘アジ」とはひと味違ったおいしさを堪能できると人気を集めています。
仙崎トロあじ
山口県長門市のブランドアジ「仙崎トロあじ」は、マアジの旬である5月から7月に近赤外分光分析器にて一定のマアジを測定し、平均脂質含有量が10%を超えた際に漁協長門統括支店が仙崎宣言を発令し、旬のマアジを「仙崎トロあじ」として出荷するブランドアジのことです。
もちろん、塩焼きや煮つけ、干物にしてもおいしいので、アジ料理のレパートリーが増えること間違いなしです。
美々鯵
宮崎県を産地とするブランドアジ「美々鯵 (びびあじ)」は、宮崎県南部の日向灘に臨む日南市にある南郷町の目井津漁港で水揚げされた鯵のことであり、なんと2017年3月20日に初出荷されたばかりの新しいブランドアジでもあります。
「美々鯵」のブランド基準は、
・めいつの魚ブランド化推進協議会加盟船によって漁獲された鯵
・徹底した鮮度管理が施された鯵
・大きさは90gから300gまでの鯵に限定
・出荷時期は3月から6月の旬の時期に漁獲・水揚げされた鯵に限定
と5つの項目を全てクリアした鯵のみが名乗ることが許されています。
まだまだ初出荷されたばかりの新しいブランドアジですので、関アジや北浦灘アジなどと比べると、認知度は低く、ご存知無い方もたくさんいます。
出水あじ
鹿児島県北西端にある八代海に面する出水市名護で水揚げされたブランドアジ「出水あじ (いずみあじ)」は、全国のブランドアジの中で最もおいしいと評判の鯵です。
鹿児島県出水市名護を初夏に訪れた際は、「出水あじ」が食べられるお店に足を運び、いつも食べている鯵とどのような違いがあるのかを探してみてはどうでしょうか。
今回は山口県、宮崎県、鹿児島県のブランドアジについてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたか。
鯵は産地が異なれば、風味や食感、おいしさが大きく異なる魚ですので、この機会に様々な産地のブランドアジを食べ比べて、お好みの鯵を見つけてみてはいかがでしょうか。